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北海道出張

旭川の家具展示会に行って来ました。
この時期の恒例で毎年楽しみなイベントです。
コロナ以降、東京の展示会が規模の縮小等で行かない年もありますが、旭川は欠かさず行っています。

まずは取引先でもある匠工芸さんに。
今年の新作は松岡智之さんのラウンジチェア。
2年前のプロトタイプからかなりのデザイン変更がありましたが、
キャンバス地の座面は適度な弾力で座り心地も良い感じでした。

人気のSPREADチェアのオットマンもチェック。
単独でスツールとしても使えるし、足を伸ばして置きやすい。
もう少し価格がお手頃なら…

次にお邪魔したのは先日オープンしたばかりのガージーカームワークスさんの新工場。
ここは東川町の地場産業である木工産業を基盤とした産業ツーリズムや人材育成を目指す公設民営の新施設で、
プロポーザルでガージーカームワークスさんの提案が採用されたそうです。

代表の木村さんに色々とこだわりのポイントを詳しく説明してもらいました。
素材の使い方や細かいディテールはさすがの一言。
工場や事務所はとても明るく快適で働きやすそうな環境です。
見学スペースも併設されているので、来場者はガラス越しに制作風景を見学できます。
こちらは一見の価値はあるので興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

午後からは大雪木工さんへ小泉さんのトークイベントを聞きに。
大雪木工さんとの取組が節目の10年を迎えた今年のテーマは「材+木」
林業が盛んな中川町の町職員の高橋直樹さんと小泉さんによる、
北海道の森とそこで取れる材を使用した家具づくりのお話です。

普段から木の家具を扱っているけど、木材の製材や流通のことはあまり詳しくありません。
ましてやそれが育つ森のことや林業のことになると、ほとんど知識がありません。
そんな私たちが聞いても高橋さんのお話は簡潔にまとめて、とてもわかりやすい内容でした。
最後の質問タイムに家具屋仲間からの無茶振りがありましたが、無難に質問することができました笑

ギャラリーではこれまでの「ハンの木」と「センの木」以外に新たに加わった「タモの木」の商品がお披露目。
タモが加わることで他の2樹種では強度的に製品化が難しかった商品もリリースすることができるようです。

他にもお馴染みのところ、気になるところ、初めてのところを限られた時間でまわってきました。
そこで面白い材料や気になる商品、参考になるコーディネート等、色々と気付きや発見がありました。
ここ数年は同じメーカーに行き、同じ人に会うことが多かったのですが、
今年は改めて意識を変えることで初めてのメーカーや初めましての人にも会うことができました。

とても充実していたので大満足の出張になりました。
あとはこの経験をお店づくりに活かしていきたいと思います。